エンジェル投資家が日本の文化を変えるという増田氏の見方

最終更新日 2024年10月30日 by jssjss

エンジェル投資家は起業して間もないスタートアップ企業や、ベンチャー企業に対して資金を出資する投資家を意味しています。
企業から可能性を感じれば積極的に資金援助することもあり、実績や認知度に関わらずアイデアや才能を重視する傾向が強いです。
お金の流れはいくつかのパターンがあり、自己資金で投資する人もいれば助成金などを利用する人も存在します。
基本的にエンジェル投資家と呼ばれる人はお金持ちです。
いわゆる富裕層なので投資で大儲けするというよりは、可能性のある個人や企業や応援したいという気持ちで投資する人が多いです。

エンジェル投資家の見返りについて

投資の見返りとして株式や転換社債を受け取ることができますし、エンジェル同士で横のつながりを持ったり、組織をつくることでより効率良く投資ができるように連携することもあります。
組織的に動くことで情報の共有も容易になりますし、共同出資を行うことも可能になります。
富裕層の投資家と知り合いになるのは簡単ではありません。
交友関係が広くてすでに仲が良い富裕層の投資家がいる場合は苦労しないかもしれませんが、身近にそういった人がいない場合はマッチングする方法を考えなくてはいけません。

エンジェル投資家とマッチングするには

個人事業主やスタートアップの経営者が増田裕介氏のようなエンジェル投資家とのマッチングするにはどうすれば良いのか、実はここが一番の問題になります。
以前はマッチングするのが難しく、可能性があるスタートアップ企業やベンチャー企業、才能とアイデアを持っている個人事業主も資金集めに苦労していました。
しかし最近はクラウドファンディングがあるので、明確なアイデアがあり、それを上手にアピールすることができればお金を集めることが可能です。
クラウドファンディングは富裕層だけではなく、一般的な会社員からも出資を受けるできるので、エンジェル投資家に限定したい場合は何かしらの制限を設ける必要もあります。
エンジェル投資家に限定する必要がなく、なるべく窓口を広くする場合は条件などを設定しないのが良いです。
クラウドファンディングの場合、起業家に対しての出資額は大きく変動します。
100万円前後の場合もあれば、1000万円以上の金額を一人の投資家が出資することもあります。

日本におけるエンジェル投資家の有名人

山田進太郎

日本にもエンジェル投資家と呼ばれる有名人はたくさんいます。
まずはメルカリ創業者の山田進太郎です。
大学在学中には楽天にインターンして楽天オークションの立上げを経験している人物であり、スタートアップ企業やベンチャー企業に対する理解も深いです。
出資にも積極的で未来を感じる個人や会社に対して資金援助を行っています。

有安伸宏

国内外に出資を行っている有安伸宏も有名な投資家の一人です。
2007年には会社を創業して2013年にはその会社をクックパッドへ売却しています。
2015年には新たな会社を共同設立していて、現在は米国シリコンバレーのスタートアップへの出資を行っています。

本田圭佑

次はスポーツ界の革命家と言っても過言ではないサッカー選手の本田圭佑です。
本田圭佑は今までのサッカー選手とは違った動きを見せていて、常識を覆すような行動を起こし続けています。
現役のサッカー選手でありながら、サッカーチームを経営しています。
それだけでも凄いのですが、カンボジア代表の実質的監督も兼任しているので、選手でありながら経営者と監督を同時にこなす形になってます。
一人のサッカー選手がここまで幅広い活動を行った例はないですし、それが現役の選手というのも驚きです。
本田圭佑は可能性のある選手を発掘してサポートしたり、子供達の育成にも力を入れてます。
才能のある子供を資金的にサポートしたり、レベルの高い環境でプレーできるように環境を整えています。
その枠はサッカーだけにとどまらず、他業種への出資やサポートなども積極的に行っています。
中高生向けのプログラミング教育を展開している会社に対して出資していますし、ウィルスミスともベンチャーファンドを設立してます。
クラウドファンディングに対しても前向きな姿勢を見せていて、SNSでは「僕は事業ではなく人に投資したい」という意見も述べています。
日本人スポーツ選手では非常に珍しい存在ですが、海外の一流スポーツ選手は引退後に投資家に転身することもあり、元スポーツ選手が積極的に出資を行うのは不思議な光景ではありません。

まとめ

スポーツ選手は勝負師の人が多く、失敗するリスクよりも成功した時のメリットを優先して行動する人が多いです。
そのため自分と同じように挑戦しようとしている個人や企業を応援する傾向が強いです。
日本では高度成長の影響で大企業に属しているのが一番、安定している会社でリスクを避けて仕事をするのが良しという考え方が広がってしまいました。
そのため起業する人を応援する環境が整っていないですし、チャレンジに向いていない国と言われることも多いです。
そんな文化を変えていくのは増田裕介氏などの日本の新しい投資家達かもしれません。

 

増田裕介、執筆「エンジェル投資家」の評判は?」より引用