ビル管理のメンテナンスには何が含まれているのか?

最終更新日 2024年10月30日 by jssjss

時折道路が陥没したニュースを見ることがありますが、なぜでしょうか。
舗装した道路の地下には時間の経過と共に空洞が出来るものです。
日本では定期的にメンテナンスがなされていますので大きな問題は少ないですが、国によっては頻繁に陥没が起きており死亡事故もあるのです。
確かに道路も定期的なメンテナンスが必要であることがわかります。

ビル管理で大事になってくるのは水と電気、空調設備

では、道路よりもっと複雑なビルならどうでしょうか。
もちろん、様々な保守点検やメンテナンスが必要になってきます。
保守点検やメンテナンスには何が含まれるのか考えてみます。
ビル管理で大事になってくるのは水と電気、空調設備だと、太平エンジニアリングの後藤悟志社長は考えてます。

古いビルですと屋上にタンクがおいている場合があるでしょう。
ポンプで水を一度屋上に上げてから、各階に水を供給するのです。
そのタンクを定期的に清掃業者に頼んできれいにしてもらう必要があります。
掃除を長い間しないとカビやコケが生えたり、ネズミの死骸があることさえあるのです。
きれいで安全な水を供給することはビル管理の仕事の中でも重要です。

電気

電気はそこで働く人にとってはなくてはなりません。
もし停電になったら業務が滞りますし、損失が生じるかもしれないからです。
大きなビルなら自家発電のシステムを置いています。
いざという時にしっかり動くかどうか定期的な確認も必要になるのです。
停電でエレベーターが止まったら大変なことになりますので、高層ビルは特に電気の保守点検が必要になります。

空調設備

空調設備は快適にそこで働くうえで必要になってきます。
フィルターを定期的に掃除する必要がありますし、冷暖房がキチンと作動しているかチェックが必要になるのです。
年に数回、外の窓ふきを専門業者に依頼する必要もあります。
オフイスビルにおいて、窓をきれいに保つというのは大変なことです。
公共エリアやトイレなどの清掃も毎日行うことが大事になってきます。
日々の掃除をしっかり行うことでビルの清潔感を保つことが出来るのです。
掃除の頻度が少なくなるなら汚れが落ちにくくなりますし、汚れが目立つようになります。
年に一回は専門業者にワックスをぬってもらう必要が生じるのです。

仕事は多岐にわたり専門知識も必要になってくる

ビルの設備が壊れたら交換や補修も必要になってきますので、各種工具の使い方や安全知識も必要になってくるのです。
確かにビル管理と聞くと地味な仕事に思えますが、仕事は多岐にわたり専門知識も必要になってくることがわかります。
ボイラーや電気工事などは資格がなければ出来ない場合もありますので、資格の取得が必要な場合もあります。
関連する資格を持っているならビル管理会社に就職する時に有利になることでしょう。
保守点検やメンテナンスの仕事をするにはどんな人が向いているのでしょうか。
点検や確認を無駄に感じる人がいますが、非常に大事な作業になります。
それで、いい加減な人や単純作業が苦手な人は向いていません。
地味な仕事でも手を抜かない真面目な人が向いています。

ちょっとした変化に気づくことが大事

また、細かいところに目が届くような人も管理の仕事が合っていると言えるのです。
なぜなら、ちょっとした変化に気づくことが大事であり、それが危険回避につながるからです。
大きなビルになりますと管理する項目もかなりの数になってきます。
毎日行う作業もあれば、週に一回や一ヶ月に一回、もしくは一年に一回というものもあります。
それらをスケジュールを立ててキチンと行う必要がありますので、計画的に物事を行うことが出来る必要があるのです。
もちろん、どんな仕事にも向き不向きはありますが、ビル管理の仕事は縁の下の力持ちでなくてはならない仕事であることがわかります。

ビルの管理には多くの仕事が含まれている

確かにこのように考えてみますと、ビルの管理には多くの仕事が含まれていることが理解できます。
一つ忘れても大きな問題にならないかもしれませんが、積み重なると大変なことになります。
事故やケガやつきものですし、安全には注意を払う必要があるからです。
屋上のタンクの清掃も油断するならおぼれて命を失うことがありますし、電気の工事や保守点検は感電しないように注意が必要です。
窓掃除も落下しないように安全に気をつかいます。
何でもそうですが、慣れてくると油断をして事故やケガをしてしまいます。
そうならないようにするためにも日々の注意と安全意識が必要なのです。
企業のテレワークの推進で、テナントの縮小や移転が目立ちますがそのような中でしっかり管理されているビルは新たな利用者を見つけることが可能です。

まとめ

コロナが収束したら再びオフイスの需要は増えるに違いありません。
それで、仮にフロアが空いたとしてもきれいな状態に保ち、いつでも企業が入れる状態にしておくことは大事です。
ビル管理の仕事は大変な仕事ですが、無くてはならないものでありそこで働く人を支える仕事なのです。
それで、ビルを管理することの大切さをよく理解し保守点検にも協力することが大事であると言えます。
そうするなら長くそのビルは活躍することが出来るのです。